自己紹介

氏名	●	小峯　文明
住所	●	東京都板橋区
年齢	●	1971年9月生
血液型	●	Ｏ型
家族	●	妻、子供２人(娘と息子)
職業	●	乗合バスの運転士
趣味	●	旅とバイク、国道写真集め 野球、競馬、ラーメン食べ歩き
単車履暦	�@	ＳＵＺＵＫＩ　ＲＧ２５０Γ
	�A	ＨＯＮＤＡ　ＣＢＲ２５０Ｆｏｕｒ
	�B	ＳＵＺＵＫＩ　Ｂａｎｄｉｔ４００Ｖ
	�C	ＹＡＭＡＨＡ　ＸＪＲ１２００
	�D	ＨＯＮＤＡ　Ｄｅｇｒｅｅ２５０
	�E	Ｈａｒｌｅｙ-Ｄａｖｉｄｓｏｎ　ＦＸＤＢ

男のジャーナル 　「旅とバイクと国道写真」 ***　月刊誌「ミスターバイク」９９’８月号搭載記事より　99年5月当時　***
「流弾」の看板を背負って日本中を走り回り、国道の写真集めている２７歳。 片岡義男の非現実的な世界が好きで、旅に対する欲望は底をつきない。最近 ディグリーグリーも購入、オフにハマる予定。
私はバイクで旅をする事が好きだ！それを利用している趣味が国道標識の 写真集めで、今まで愛車ＸＪＲ１２００に乗って日本各地の国道写真を撮っ てきた。 　幼い頃、家族でドライブをして富士山付近を走っているときに「ママおし っこ・・・もれちゃうよ！」とだだをこねる私に根負けした親が仕方なく道 端に車を止めて、そばの草っぱらで用を済ませた。そしてスッキリ気分爽快 な４歳の私を父はしっかりとカメラに収めていた。 　後でこの写真を現像してみると、そこには自分と 国道１３９号線が映って おり、父はこの写真を見て「日本中の国道の標識（写真）を集めよう」と言 いだして、ここから私をだしにした父と私の趣味が始まったのである。 　それからドライブのついでに国道の写真を撮ったり、国道の写真を撮る為 に父の運転する車で私がナビをして、母と３人で日本各地を走り回ったりし た。 　あまり裕福な家庭ではなかったので、いつも車の中で野宿をして２・３日 に１回安い民宿に泊り、朝食の残りのご飯をおにぎりにして昼飯にしたりと (本当はいけないが)、この幼い頃の経験が今の私が旅をするうえでの基とな っている。 　そして、高校２年の時バイクの免許を取った私は、バイク仲間にキャンプ ツーリングに連れて行ってもらい、その時にキャンプを覚えて、次第にテン トと寝袋をかついで、国道の写真を撮る傍らバイクで一人旅を始めるように なった。 　旅先でライダーに会うとそれだけで共感みたいなものを感じ仲良くなれる とうれしい。私が始めて見知らぬライダーと友達になれたのは、仙台から国 道４号線で東京に戻る途中に福島辺りで声をかけてくれた宮城県のライダー で、その時何気なくコンビニの前で一緒に撮った写真を３０ｃｍ位に拡大し て送ってきた時は凄くうれしかった。今でも私にとってその写真は国宝物な んです。 　こんな感じでバイクで旅をする事にすっかりはまってしまいサラリーマン をやりながらの１・２週間の旅では物足りなさを感じて、遂に仕事を辞めて しまい、北海道に骨を埋める思いで旅立ち２ヶ月放浪。その後もバイク便を して金を貯めては、四国・九州・沖縄など全国各地を旅したり、一昨年はア メリカ大陸横断ツーリングにも参加。 　アメリカでは、イージーライダーの気分にさせてくれる 広大な大地にマッチしたハーレーの鼓動に感激。そして全国各地から集まった個性溢れ る仲間（Ｂチームと呼んでいる）と、色々な思いを抱えてのぞんだツアーだ ったが、みんな笑って語り合った日々は、日頃の現実を忘れさせてくれる楽しい旅だ った。 　以前に九州の対馬に行った時の事ですが、ラーメン屋の夫婦と仲良くなり、 私が対馬にいた５日間は、毎日そのラーメン屋に足を運んで飯を食っていた。 「あんたはうちの息子によう似てるなぁ」と言われ、飯をサービスしてもら ったり家の風呂に入れてもらったりと可愛がってもらった。 　こんなやさしいラーメン屋夫婦 だが、実は息子が出たっきり音沙汰がなく、心配で夜もなかなか眠れないそ う。そんな夫婦の気持ちを考えると、自分だけこんな親切に甘えていて恥ず かしくなった。今まで旅に出て、飯を食わしてもらったり泊めてもらったり したけど、きちんと感謝できただろうか・・・？この旅では色々と考えさせ られてしまった。 　旅に出ると「あっ！この瞬間だ！」って感動する場面に出くわすことがあ る。例えばバイクを停めた場所が絶景だったり、素晴らしい出会いがあった 時など・・・。そんな時「生きててよかった」って思うし、自分を産んでく れた親に感謝してしまう。 　私にとって「バイク＝旅」であり、バイクで旅をする開放感や快感は他の ものでは味わえないと思う。今思えば、バイクに出会えて本当に良かったと つくづく思ってしまう。バイクに出会えてなかったら、国道の標識もあまり 集めてなかっただろうし、今自分の周りにいるイカしたバイク仲間 （流弾 ／Ｂチームｅｔｃ） とも出会ってなかっただろう。 　私が小学生の頃、父が「何年かかってもいい。国道の標識が全部撮り終わ ったらアルバムと酒を持って俺の墓に来い！」と言っていた。父は今年で ６４歳。生きているうちに全部撮りたいと思っている。残りは７枚。実際に 標識の建っていない国道(R174/R478etc)もあるが、また探しに旅に出たいと 思う。（こみねふみあき）

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