9月20日(水) 脳とつながっている管をつけたまま一般病棟!
早く、よくなってケロ!
[18:45] トッフェで山菜そばを食す。¥450。どおってことないそばとありきたりの山菜。

     特筆すべきところはない。トッフェが全体的に高めの値段設定。

     あたりにありつける日はくるのか?


[19:00] 面会に行く。

     看護婦さんたちと約束していたことを、夫は私に対して告げ始めた。

    夫「・・・毎日、会いに来てくれて、・・・・・・とても感謝しています。」

     自ら思い出して言うことはできないので、看護婦さんからヒントや

     キーワードをもらって何とか言えた。

     不意をつかれたというか、その言葉で気丈に振舞っていた気持ちがゆるみ、

     涙ぐんでしまう。


    夫「鎧と剣は?」

     今日もやっぱり何かと戦おうとしている。

     昨日までは、このような妄想話に付き合っていたが、

     「なんか、みんなはだますつもりはないんだろうけど、

     オレがだまされちゃってるんだよな」と、現実と妄想で

     混乱している気がするので、現実の話をするように努めた。


     看護婦さんから、明日一般病棟にうつるかもしれないとの話があった。

     脳とつながっている管をつけたまま?!

     冗談じゃない!自分の状況を把握できないから、安静になんて自分からできない

     のに!若医師Mが言ったようだけど、ほんと、よく状態を見てから判断してくれ。

     明日、一般病棟へ移すと決めた根拠と、移った場合の注意事項をきちんと聞こか

     なければならない。


     21:00消灯の時間が近づいても、眠れないようなので、隣で寝ている振りをした

     が、まるで効かず、結局、点滴の睡眠薬で眠らせる様になりそうだ。


     質問に対する答えや入院前の記憶に関しては、全く異常はないが、現状把握が

     できないでいる。思うに、人は、日常の中で自然に五感から入ってくる大量の情

     報を脳で分析し、現状を把握しながら思考し、生活しているものなのかもしれな

     い。ICUで、拘束され毎日が変わることない状況では、それらが機能しないのか

     もしれない。

     滞在時間2時間。



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