モンゴルと言えば『遊牧民』。遊牧民の住みかといえば白くて大きなテントの『ゲル』。
２日目の朝、バガノールのジュリさん宅に１台のワゴン車がやって来てゲル訪問の旅が始まった。
ワゴン車のメンバーは、私達５人の他にジュリさんの親友で面白いモンゴル人おばさん『チムゲー』さん のファミリー。チムゲーさんは、２人娘の『サドゥンガ(１５歳)』と『アニョカ(２歳)』を連れてきた。
そして、チムゲーさんの友達である『ハルタル』さんが息子『カンボル(２５歳位)』を連れてきた。
何がともあれワゴン車は総勢１０名で 日本語とモンゴル語が入り交わる賑やかなドライブとなった。
バガノール市内の『ヤギ』や『ひつじ』『馬』など生々しい肉を売っている市場や遊牧民テントの『ゲルセット』 を売っているホームセンターを経て街中を一歩飛び出すと、３６０度のパノラマ大草原。そう、こ・これが求めていた『モンゴル』なのだ！
全身から心の中まで爽快な気分にさせてくれる。
大草原の中を１時間程走った後、チムゲーさんの友人であるドーヤさん宅のゲルに到着。 ゲルの中では、ドーヤさんファミリーや親戚など十数人が集まっており、私達日本人を熱烈に歓迎してくれた。 モンゴルの人は、できるだけ客人をもてなすという習慣があるそうだ。そう、このおもてなしが日本人の私達を ドキッとさせてくれる。
ゲルの中では、ジュリさんがモンゴル語で私達４人のツーリストを現地の人に紹介し、十数人のモンゴル人を 私達に紹介してくれた。
そして、いよいよおもてなし料理の登場(ドキドキ)！初めに酸っぱ〜い自家製ヨーグルトにモンゴルのミルクティ 『スーティサイ』を飲んだ。ここまではＯＫだった。
次は前日に羊を殺して解体した内臓系がボールに登場。 この段階で羊の匂いがかなりキツかった。 そして、チムゲーさんが羊の腸の中に血を固めたものをえぐびー氏に手渡しした。それを口にした瞬間、 えぐびー氏は一言『オェッ！』と控えめにリバースした。
それを見た３人も恐る恐る小さく口にして静かにボールへ戻した。その後も、羊の心臓を初め 得体の知れない内臓系が次々と飛び出し、４人とも強烈なゲルの洗礼を受けてしまいノックアウト！
強烈な洗礼を受けた後、１０人は車でゲルから離れて３０分程走ると静かな湖に到着した。
湖では、４人が古代から伝わるモンゴル衣装の『デール』を着て『モンゴル人』になりすました。
そして、みんなで話をしているうちに、えぐびー氏持参のビデオカメラを使ってモンゴルのカラオケ映像を作ってみようという話になった。
ビデオ撮影しながらデールを着た男女２人が湖の周りを歩き、ジュリさん、チムゲーさんとハルタルさんが モンゴルの曲を歌うという設定だ！
初めにえぐびー夫妻が２人で湖を歩いた。ビデオカメラはデールに身を包まれた２人をとらえて、 みんなでモンゴルの歌を合唱。とても絵になるような映像をビデオカメラに納めた。
次はこみね夫妻。ビデオカメラが回っている中、２人でゆっくり湖を歩いていると、突然、若子が 足を挫いたような演技で転ぶ。ここで転んだ若子に手を差しのべて助ければ素敵な映像が出来るのだが、 私は反射的に転んだ若子の頭を叩いてしまったのだ(バシッ！)。
これを見たチムゲーさんとハルタルさんの２人は大爆笑。歌どころではなくなってしまったのだ！ 結局ハチャメチャな映像となり失敗。後で若子に説教されたのは言うまでもない・・・。
湖を後にした１０人は車で移動。先程訪問したドーヤさんゲルの近くで、夏の間草刈用で一時的に寝泊りしている という簡易的な草のゲルに到着。
そこに住んでいる子供達と岩登りしたり、野イチゴ狩りをして楽しんだ。
遊んだ後は、全員大集合で夕食の『ホルホグ』。やぎ肉とジャガイモの石焼で、脂身以外はおいしく頂きました。
気がつくともう時間は８時過ぎ。モンゴルの夏は日が長いため明るいのだが身体はもうヘトヘト！ ちなみに左の写真はちょうど午後の８時。
草のゲルを後に、１０人を乗せた車は大草原を突っ走り、ジュリさんの住むバガノールの街に戻った。
今日もディープな１日だったけど、モンゴルの人とたくさん話出来たし、ゲル訪問は本当に楽しかった。