ツーリングレポート　９年ぶりの北海道ツーリング

◆走行データ◆
日程：	2007年8月21日〜8月31日
走行：	2,300km
バイク：	ＸＪＲ１２００、ＳＲＶ２５０Ｓ、ＧＰＺ９００Ｒ
費用：	？？？

【 ８月２１日(火)　家→フェリー 】 常磐自動車道の守屋Ｓ．ＡでＭ−ＲＯＣＫと合流して３人で大洗港へ。 今回は「大洗 → 苫小牧」のフェリーを使って北海道に上陸する。 フェリーの中でＭ−ＲＯＣＫは、暇さえあればストレッチをして、 スペースさえあれば踊っていた。

【 ８月２２日(水)　フェリー→上富良野 】 昼頃、フェリーは苫小牧港へ入港し、久々の蝦夷地上陸を果たす。 最近話題の「ミートホープ本社」を横目に流しながら、片側４車線の広々とした国道を疾走する。 苫小牧で話題の元祖カレーラーメンを食べた後、上富良野にある蝦夷流弾の佐藤さん家を目指して 道央自動車道を北上中、ちょっとした事件が発生。 高速道路の分岐で札幌方面へ行くはずだったが、間違えて夕張方面に入ってしまったのだ。 一旦バイクを止めて辺りの様子を伺っていたが、通過する車は１００ｋｍ位でビュンビュン流している。 そんな中、３台はスキを見計らって高速道路でＵターンをかました。 単車暦１８年の私も若ちゃんも高速道路でのＵターンは初体験でした(ホッ！)。 こうして上富良野に着いたのが夜７時頃。久々に会った佐藤さんと奥さん。 そして約１０年ぶりに会う佐藤さんの両親も以前と変わっていなかった。 以前、２週間もの間畑仕事をした佐藤家。もう一つの故郷に戻ってきたような気がして懐かしかった。 「ノスタルジック」という言葉はこんな時に使うのだろうか？

【 ８月２３日(木)　上富良野→旭川→上富良野 】 この日は、佐藤夫妻に車で旭山動物園に連れて行ってもらった。 旭山動物園といえば、今や日本で一番有名な動物園。平日とはいえ、夏休みの開園前の人混みは本当に凄い。 人気のほっきょくぐま館では、ほっきょくぐまが２頭でじゃれあったり、目の前の水槽にダイブしたりして サービス精神旺盛。本当に迫力があった。 動物園の後も、昼食に旭川ラーメン、おやつに「ハムタイ(たいやきの中身がハムとマヨネーズの食べ物)」、 夕食に富良野で有名な老舗カレー屋に連れて行ってもらったりと、佐藤夫妻には感謝！

【 ８月２４日(金)　上富良野→上士幌 】 ２泊してお世話になった佐藤家を後に、Ｍ−ＲＯＣＫ、こみねっち、若ちゃんの３人は道東へと走り出す。 お昼は帯広の元祖豚丼の店「ぱんちょう」で昼食を食べてから、日本一広大な「ナイタイ高原牧場」へ。 バイクを停めて歩いていると、どこかのマスコミが若ちゃんを捕まえて インタビューを始めた。 ナイタイ高原牧場では、最近偽装ブランド牛乳を販売していた事が発覚し、 その事についてどう思うかのインタビューだった。 若ちゃんは無難に応えていたが、最近北海道ではミートホープの牛肉、石屋製菓の白い恋人、 そして今回の偽装ブランド牛乳と事件が続いている。いったいどうなってるんだい！

【 ８月２５日(土)　上士幌→屈斜路湖 】 上士幌のキャンプ場を出発した３台は、松山千春の故郷「足寄」→「オンネトー」を経由して阿寒湖へ。 阿寒湖では鹿肉ハンバーグに挑戦。どんな肉か不安でいっぱいだったが、ハンバーグを一口食べると、 ジューシーでうまい。普通の牛肉と何ら変わりなくてホッとした。 私は３年前にモンゴルへ行ったときに、クセの強いヤギ肉と羊肉をたくさん食べたので、 それ以来、匂いがきつい肉はトラウマになっている。 でも、今回の鹿肉ハンバーグについては美味しく頂いた。

【 ８月２６日(日)　屈斜路湖→釧路→屈斜路湖 】 屈斜路湖のキャンプ場にテントを張ったまま、３人は多和平へと走り出した。 多和平は地平線が３６０度見える広大な牧場。 Ｍ−ＲＯＣＫは、広々とした芝生を見るとじっとくしていられず、いつもより激しく踊る。 その後、釧路の和商市場で昼飯を食べようと、地下駐車場に入るところでアクシデント発生。 あ〜っと若ちゃんが、駐車場入口のバーに挟まれて身動きがとれなくなっているではないか！ 先に駐車場の中に入っていた私は、失礼だがその光景を見て笑わずにはいられなかった・・・・・・。 その後、警備員に救出されたのであった。

和商市場で腹一杯食べた一行は、９００草原を経由して屈斜路湖のキャンプ場へと戻った。 すると屈斜路湖が神秘的なピンク色に染まった。ほんの数分の出来事だったが、３人はこの夕焼けに見とれていた。

【 ８月２７日(月)　屈斜路湖→開陽台 】 朝、Ｍ−ＲＯＣＫと別れて美幌峠、神の子池を経由して開陽台へ。 開陽台でテントを張り、一息ついていたら、キャンプ場の脇で 親子連れのレンタカーの後輪が溝にハマっていた。 周りを見渡して、板のような物を探してタイヤに差し込み、私と若ちゃん、親子連れのお母さんと３人がかりで 車を押してようやく溝から脱出した(ホッ)。 夜は開陽台で満点の星空を期待していたが、月明かりで星が見れずに残念。。。

【 ８月２８日(火)　開陽台→サロマ湖 】 朝４時半頃、開陽台の展望台に登ると東側にサンサンと輝く朝日が昇ってきた。 そして、朝日の左側には国後島が見える。 今日は自然と目が覚めたのだが、珍しく早起きして得した気分だった。

この日は、開陽台を出発して知床峠へ。 知床峠は、以前走ったときは、ひどい霧だったので、 今回はリベンジのつもりで来た。 今回は見事天気に恵まれて、羅臼岳が間近でバッチリ見れた。（これも日ごろの行いかな？？？） 知床峠を下って、ウトロ漁港近くの食堂でうに・いくら丼を食べた。 このうには「蝦夷ばふんうに」で、普段食べている「むらさきうに」よりも甘味がある感じで美味かった。 この後、網走で温泉に入りサロマ湖でキャンプをした。

【 ８月２９日(水)　サロマ湖→石狩 】 朝、サロマ湖で朝日を浴びてからキャンプ場を後にした。 昼に旭川ラーメンを食べた後、しばらく走ってから突然若ちゃんが「石狩海岸の夕日が見たい」と言い出した。 この石狩海岸のサンセットは１１年前にも見ていて、もの凄くきれいだったのだ。 しかし、既に日は傾きかけて今から行っても間に合うか微妙だ。少しでも道に迷ったらアウトかもしれない。 そして、高速道路を走り、岩見沢Ｉ．Ｃからは道順を頭に叩き込んで、 太陽と競争しながら下道を１時間ほど突っ走って、何とかサンセットに間に合った。 この日は、サロマ湖のオホーツク海で朝日を浴びて石狩の日本海のサンセットを見た。 １日で北海道を横断したのだ。 丸１年バイクから遠ざかっていたオレにとって走りがい抜群の１日だった。

【 ８月３０日(木)　石狩→フェリー 】 今日は、北海道最終日。 札幌で時計台を見てから、白い恋人パークへ向かう。 北海道で最もメジャーなお土産である「白い恋人」が、 最近、賞味期限改ざん事件が発生したので、北海道中のお土産屋さんから白い恋人が消えてしまった。 そこで流弾のリーダーより「白い恋人を探せ！」との御達しがあった。 色々なお土産屋を見て、最終的に札幌の白い恋人パークに足を運んだが、 「石屋製菓�鰍ﾉおいて不適切な商品が販売されていることが判明。当分の間臨時休業します」 という看板が貼り出されていた。どこへ行っても白い恋人は見つからなかった。残念。。。 夕方、無事フェリーに乗船して、ビール片手に展望デッキでくつろぎ、 蝦夷地に別れを告げ・・・・・・・・・・・・るはずだったが、 ここで船内アナウンス 「ピン・ポン・パン・ポ〜〜ン♪♪♪　お客様のお呼び出しを致します。 小○○明さん。小○○明さん。至急フロントまでお越しください。」 「えっ！オレじゃん！何でどうして？？？」と考えながらフロントへ行くと、 何とフロントの人がオレのクレジットカードを持っていた！ そう、苫小牧港の売店でクレジットカードで買い物をして、そのまま売店に置き忘れたのだ。 そして売店の人が船まで届けてくれたのだった。本当ありがとうございます(ホッ)！ そんなこんなでフェリーは、苫小牧港を出航して、本当に蝦夷地に別れを告げた。

【 家に帰った翌日 】 フェリー会社から家に電話があった。 「フェリーにデニム柄の財布を忘れませんでしたか？」と聞かれた。 近くに若ちゃんがいたので財布のことを聞くと「あっ財布が無い！」と言った。 そう、若ちゃんはフェリーの中に財布を忘れてきたのであった。 俺たちは、クレジットカードを忘れるわ、財布を忘れるわでどうしようもないね！ でも本当見つかってよかったよ(ホッ！)。 ★こみねっちと若ちゃんの旅はこれにておしまい。Ｍ−ＲＯＣＫの旅はまだまだ続くのである。

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