長寿の秘訣は、なんといっても綺麗な空気とおいしい水だそうです。フンザの人々は氷河から流れ出すミネラルを 多く含んだ水をいつも飲んでいるので長生きするそうです。
それから自然食を食べていることです。代表的なのがフンザで多く取れる『アンズ』で、アンズに含まれる油が ガンの抑制効果など身体にいいと言われているそうです。
あとは、やはり大自然の厳しい環境の中で生活の知恵を使い、のんびりとしたストレスのない生活を しているためだと言われています。
私が訪れたグルミット(カリマバードから車で１時間北上)の家に住むおじいさんは、私達(日本人４人)が現れると、 とても嬉しそうに歓迎してもらい、手作りの笛で得意の演奏を披露してくれました。その後、私はおじいさんの 笛を借りて、お返しにドレミの歌を吹いてあげました。(おじいさんと間接キッス！)
話を聞くと、このおじいさんは、なんと４人もの奥さんがいて、７５歳にしながら２ヶ月後には自分の子供が 生まれる予定とのことでビックリ仰天！何とも羨ましいやら大変そうやら・・・。
パキスタンには、大勢の独り身の男があふれているのに、この不平等さはどうなってるんだいと思ってしまう。
フンザでは、このおじいさんの他にも年老いた人を多く見かける。みんな私達外国人に興味を持ち、英語を話せる人も 話せない人も身振り、手振り何かしら尋ねてくる。少し親しくなれば、家に招待してくれてチャイ(ミルクティ)を ご馳走してくれるし、人によっては食事もご馳走してくれる。
招待してもらえる人の家にやたらと行くのはどうかと思うけど、彼らを見ていると本当に外国人に興味があって 話しかけてくるような気がする。外国人に興味があるというよりは、色々な人間に興味があるように見える。
フンザは自然豊かな地域であるが、他人とのコミュニケーションがとても大切な地域で、人間同士が助け合って 暮らしているように思える。フンザが長寿村と言われる理由として、水や食べ物が挙げられているのだが、実は 人や物への好奇心旺盛な興味が人々の心を若くしているのではないかと感じたのである。